2番目の平成ライダーとして知られているアギトですが、皆さんはどんなストーリーだったか覚えていますか?
「主人公は記憶喪失だったよね?」
「要潤がでてたよね?」
「少し不気味なライダーが出てたよね?」
など、何となくは覚えていても内容や最終回については覚えていないのではないでしょうか?
実は前作のクウガと違い、ストーリーの複雑化、つまりは多くの伏線が張られた作品となっており、その後の仮面ライダーの基盤となっています。
そういったこともあり、アギトいこう子供にとってはストーリを覚えづらい作品となっています。
そこで仮面ライダーアギトの主なストーリーを紹介していきます。
前作のクウガについて興味がある方はこちら↓
あらすじ
仮面ライダーアギトは前作の仮面ライダークウガの2年後、沖縄で謎の遺物が発見されます。
さらに、人間には不可能な連続殺人事件が多発し、これらの事件の犯人(怪人)をクウガの敵であった「未確認生命体」を超える脅威として「アンノウン」と命名。
アンノウンを倒すために警察の内部組織、未確認生命体対策班(SAUL)が動き出します。
そして、
の3人のストーリーが徐々に交差し、物語が大きく動いていきます。
3人の仮面ライダー
仮面ライダーアギト:津上翔一(演:賀集利樹)
物語の1年前に記憶喪失の状態で発見された青年。
その後、城北大学の教授、美杉教授によって引き取られ、美杉教授の家に居候することになります。
いつも笑顔を絶やさず、天然な性格で、周りの人たちを困惑させることもしばしば。
アンノウンが出現するとそれを感知し、現場に駆け付けます。最初はその能力に困惑するものの、徐々に周りを助けたい思うようになります。
仮面ライダーG3:氷川誠(演:要潤)
元々香川県警に勤めており、原因不明の海難事故にあったフェリー「あかつき号」の救出を行った経歴を持ちます。
その後、SAULにスカウトされ、G3システムを用いて、仮面ライダーG3に変身することになります。
真面目で不器用な性格で、津上と衝突することもあったが、徐々に打ち解け合っていきます。
仮面ライダーギルス:芦原涼(演:友井雄亮)
城北大学水泳部に所属しており、水泳選手として将来期待されていましたが、バイクでの事故をきっかけにギルスの能力が覚醒し、水泳を辞めることとなりました。
元来、素行の悪い人間だったが、水泳部に入部し更生されていきます。さらに不愛想な態度と反して、優しい一面も兼ね備えています。
ストーリー
氷川と翔一の出会い
アンノウンが暗躍する中、氷川誠はアンノウン事件の鍵は「超自然的現象」ではないかと考え、その権威である美杉教授を訪ね、そこで美杉家に居候する津上翔一と出会います。
真魚の超能力
美杉家には2年前に父親を事件で失った美杉教授の姪、風谷真魚(演:秋山莉奈)がおり、翔一たちと生活しています。
その真魚の家庭教師として、葦原の元恋人の真由美が家庭教師としてやってくるようになり、真由美と翔一が出会います。
あるとき、真由美の父がアンノウンによって殺害され、次のターゲットとして真由美が狙われますが、それをかばうために、葦原涼はギルスに変身。その姿を見て、真由美は葦原の前から逃げてしまうのでした。
ある時、翔一は美魚の部屋で美魚の父親が殺害された事件の記事を発見します。それの記事を見て、翔一はフラッシュバックに襲われ倒れてしまいます。その姿を見た真魚は翔一に触れると、真魚の意識に翔一の記憶が流れ込んでくるのでした。実は真魚はサイコメトリーや透視能力、予知能力などの能力を有しているのでした。
ギルス覚醒と謎の少年(神木隆之介)
ギルスに変身した後遺症に苦しめられる葦原でしたが、謎の少年(演:神木隆之介)により解放されます。さらにその少年の持つ力に驚いた葦原は恐怖により、ギルスの力を開放させるのでした。
翔一の逮捕
ある日、翔一の過去を知る女性、三浦智子が現れます。
彼女は事件の起きたあかつき号に乗船しており、その船には翔一も乗船していたことを思い出します。
そして、翔一と待ち合わせをして、再び会おうと試みますが、彼女は謎の少年によって殺害されてしまうのでした。
そのことにより、翔一は警察に殺人の容疑で逮捕されてしまいます。そして翔一が無実であると信じる真魚は自身の能力を使い、警察の捜査に協力することで翔一は無事に釈放されるのでした。
アギト捕獲作戦
美杉教授の留守を任されたと言い、美杉家に現れた家政婦の榊亜紀。
彼女は事故の起きた「あかつき号」の乗客であり、その乗客とアギトの力の因果関係を調べていた葦原と出会います。当初は葦原を敬遠する榊亜紀でしたが、徐々に互いにシンパシーを感じるようになります。
それと同時に警察内部では「アギト捕獲作戦」が始動。
アンノウンが榊亜紀を狙う中、警察は「アンノウンが現れれば、アギトが現れ捕獲できる」と考えます。
しかし、榊亜紀を狙うアンノウンの前に現れたのはアギトではなく、ギルスでした。
警察はギルスに猛攻撃を仕掛け、ギルスを追い詰めますが、ギルスは命からがら逃げだすことに成功します。
アギトとギルスの激突
ギルスとして瀕死状態になっている葦原は亜紀のアパートにたどり着きます。しかし、そこにいたのは津上翔一でした。
実は翔一は「榊亜紀は記憶を失う前の恋人」と榊亜紀に騙されていたのでした。
そのころ榊亜紀はあかつき号の生き残りメンバーと交流し、その1人、沢木哲也と名乗る男が現れます。
あかつき号の乗客はそれぞれアギトの力を与えられており、それによりアンノウンに狙われているのでした。
榊亜紀もその1人で沢木は特殊な力によりアギトの力を開放され、殺されたと思っている葦原の敵討ちとして警察を襲撃するようになります。
しかし、アギトの力を開放させた彼女の行動に反応し、アンノウンは再び彼女を襲い、殺してしまいます。
その後、アギトはアンノウン倒しますが、ギルスは「アギトが榊亜紀を殺した」と勘違いし、アギトとギルスの戦いが始まります。
「V-1」「G3-X」の開発
アギトとギルスの戦いに駆け付けた氷川。アギトに加勢しますが、ギルスの攻撃によりG3ユニットは大破してしまいます。
そこで、警察内では「V-1システム」と「G3-X」の開発が進んでいきます。
G3-Xを装着した氷川は、V-1システムを破壊し、その後アンノウンも撃破します。しかし、戦闘中、氷川はその記憶がありませんでした。
その原因はG3-Xに組み込まれたAIにより、人間の意識や体力を無視して戦うためで、のちに改良されます。
沢木哲也
ギルスの攻撃を受け、記憶の一部を取り戻した翔一。
翔一は美杉家を出て、沢木哲也と対面します。
実は翔一の本名は「沢木哲也」で逆に本物の津上翔一が沢木哲也を名乗っていたのでした。
沢木は2年前、真魚の父、風谷教授の元で超能力について研究を行っており、さらには翔一の姉、沢木雪菜の恋人だったのです。
雪菜は2年前自殺を図って死んでおり、その死を不思議に思った翔一は【津上翔一】と書かれた封筒を持って、あかつき号に乗船。その際、あかつき号で、翔一はアギトの力を覚醒させますが、水のエルとの戦いに敗れ、記憶喪失となりました。その結果、封筒に書かれた名前が自身の名前だと思い、津上翔一を名乗っていたのでした。
(主人公の津上翔一の本名は「沢木哲也」ですが、分かりにくいため、今後も翔一と呼称します。)
真魚の父の事件
警察の捜査により、真魚の父は超能力によって殺されたことが判明します。
そして、それを知った真魚は「自分の超能力で父が死んだのではないか」と考えるようになります。
しかし、その真魚の前にあかつき号の乗客たちが現れます。
そして、沢木も真魚の前に現れ、アンノウンにやられた葦原を治癒能力で復活させるように依頼します。
4人目の仮面ライダー
ギルスとアギトの正体をお互いに知った翔一と葦原。
真魚のアシストもあり、当初は敵対していた2人も徐々に向き合い始めていきます。
そんな中、あかつき号を襲った「水のエル」と対峙するアギト。そしてアギトは新たにバーニングフォームに変身し、水のエルを退けることに成功します。
また、葦原は新たなアンノウンが女性を襲う現場に遭遇、そこに謎の男、木野薫が現れます。
そして木野はアンノウンを倒すため、新しいアギト、アナザーアギトに変身するのでした。
木野はあかつき号の乗客の1人で、アギトの力が覚醒する乗客たちのリーダーとして、彼らを統率していたのでした。
当初は翔一や葦原に対して、「同じ運命の人々を救いたい」と伝え4人目のライダーとして戦いますが、のちに「アギトの力は自分一人でいい」と宣言し、アギトやギルスたち、さらにはアギトの能力が覚醒したあかつき号の乗客たちまでも手にかけるようなります。
しかし、最後は仮面ライダーギルスが完全形態、エクシードギルスとなり、アナザーアギトを倒すのでした。
そして、氷川もアナザーアギト、ギルス、そしてアギトの正体をそれぞれ知り、困惑しながらも彼らに向き合い始めます。
水のエルとの決戦
水のエル・強化体との決戦で翔一はすべてを思い出します。
そして、ギルスやG3-X、アナザーアギトの力をもってしても太刀打ちできなかった水のエルに対して、アギトはシャイニングフォームに変身し、見事撃破するのでした。
真魚の父殺害の真実
記憶を取り戻した翔一は真魚の父親と自身の姉、雪菜が親しい間柄だったことを知り、真相を探るべく、本物の津上翔一(沢木哲也)を訪ねます。
そして、以下の真実を知ります。
真魚の父、風谷教授は雪菜のもつ超能力に興味を抱き、実験を行うようになります。そして雪菜はアギトの力が覚醒し、人類初めてのアギトに変身するのでした。
しかし、その力を抑えることができず、雪菜は風谷教授を殺害。そのことがショックで雪菜自身は自殺を図るのでした。
一度は雪菜の自殺を止めた津上翔一(現:沢木)ですが、ビルから身を投げた彼女の手を放し、自身も自殺して今います。
しかし、沢木は「人類最初のアギトを殺した男」として、謎の青年に力を与えられ、復活を果たします。
しかし、謎の青年に与えられた力を駆使し、謎の青年の敵となるアギトの覚醒を続けていたのでした。
木野薫の死
謎の青年はアギトたちの力を次々に奪っていきます。
ギルスもその一人でしたが、力を奪われてもなお、戦おうとする葦原に心を打たれた、木野は自分の弱さと向き合うことを決意します。
そして、アギトたちの力を取り戻すことに成功しますが、敵から受けた攻撃が致命傷になり、木野はこの世を立ち去るのでした。
最終決戦
木野の倒れた戦い以降、アンノウンの事件はなくなります。絶滅の可能性が浮上し、アギトたちはそれぞれの新しい生活をスタートさせていました。
しかし、戦いは終わっておらず、ギルスの前に風のエルが現れます。
さらには謎の青年は地のエルを使い、アギトたちを追い詰めます。
謎の青年(闇の力)は太古に人間を生み出しますが、人類の進化が想像をはるかに上回ったため、滅亡させようとしていました。
しかし、それに対抗したのが、謎の青年(闇の力)と瓜二つの謎の青年(光の力)。彼は翔一にあかつき号でアギトの力を授けて消滅したのでした。
最後に謎の青年(闇の力)によって強化された地のエルでしたが、3人の仮面ライダーによって見事倒すことに成功したのでした。
3人のその後
3人のライダーはそれぞれの道を歩みます。
氷川は警察官として、葦原はバイクに乗り旅に出ます。
そして、翔一は料理人として、新しい道に進むのでした。
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