- 雪山での壮絶な殴り合い
- 主人公、最終回を前に死す
- 人間に絶望し怪物として生きることを決意
- 友を救うための、永遠の別れ
- 怪物としての最期
- 倒した怪人の正体
- 母の命を弄ぶ
- 最後の心火
- マモルくんのハンバーグ
- まとめ
子どもたちに夢と希望を与える仮面ライダー。しかし、その物語には、時に大人でも目を背けたくなるような過酷な運命や、衝撃的な悲劇が描かれることがあります。「人間の自由と尊厳」をテーマにしているからこそ、その対極にある悪意や理不尽さが色濃く描写されるのです。
【※注意!】 この記事には、仮面ライダーシリーズ各作品の重大なネタバレを含みます。また、人によっては心に大きな負担を感じる可能性のあるシーンを取り上げています。未視聴の作品がある方や、悲しい物語が苦手な方は、自己責任での閲覧をお願いいたします。
雪山での壮絶な殴り合い
【『仮面ライダークウガ』EPISODE 48「空我」】
五代雄介は、最強の敵「ン・ダグバ・ゼバ」との最終決戦に臨みます。しかし、その戦いはヒーローと怪人の戦いというより、ただの「暴力の応酬」でした。変身能力を失い、生身の姿でお互いの顔面を血まみれになりながら殴り合う二人。澄んだ青空と真っ白な雪景色の中、憎しみではなく悲しみを浮かべながら拳を交わすその姿は、「こんなもの、子供に見せられない」と視聴者に強烈なインパクトと問題提起を投げかけました。
主人公、最終回を前に死す
【『仮面ライダー龍騎』第49話「叶えたい願い」】 ライダーバトルの真実を知り、それを止めるために戦い続けた主人公・城戸真司。彼は、名もなき子供を守るためにミラーモンスターの攻撃を受け、致命傷を負ってしまいます。「やっと…止められる…」と安堵の表情を浮かべながら、敬愛する先輩・大久保編集長の腕の中で静かに息を引き取りました。最終回を目前にした主人公の死は、仮面ライダーの歴史の中でも類を見ない衝撃的な展開であり、多くの視聴者を悲しみの淵に突き落としました。
人間に絶望し怪物として生きることを決意
【『仮面ライダー555(ファイズ)』第38話「彷徨える魂」】
人間とオルフェノクの共存を信じ続けた木場勇治。しかし、信頼していた人々の裏切りが重なり、彼の心は限界に達します。雨の中、ファイズに変身した彼は、自分を裏切った人間たちを乗せたトラックを破壊。「俺は…もう人間じゃない…!」と慟哭するシーンは、彼の理想が完全に崩壊した瞬間であり、本作の悲劇性を象-徴する名シーンとして知られています。
友を救うための、永遠の別れ
【『仮面ライダー剣(ブレイド)』最終話「永遠の切り札」】 全てのアンデッドを封印しなければ、世界は滅びる。しかし、最後の一体となってしまったのは、主人公・剣崎一真の親友である相川始(仮面ライダーカリス)でした。友を殺すことも、世界を滅ぼすこともできない。剣崎が選んだ道は、自らが最強のアンデッドへと変貌し、始から離れて永遠に姿を消すことでした。「俺は運命と戦う。そして、勝ってみせる」と誓い、誰もいない場所で一人涙する剣崎の姿で物語は幕を閉じ、その切なすぎる結末は伝説として語り継がれています。
怪物としての最期
【『仮面ライダーカブト』第46話「さらば剣」】
「全てのワームを滅ぼす」ことを誓う男、神代剣(仮面ライダーサソード)。しかし、彼自身が最強のワームであるスコルピオワームだったという残酷な真実が明かされます。全ての記憶を取り戻した彼は、自らの手で同族を滅ぼした後、カブトに『俺を倒せ』と懇願。カブトのライダーキックを受け、想いを寄せる岬の幻を見ながらその名を呼び、光になって消滅しました。
倒した怪人の正体
【『仮面ライダー鎧武/ガイム』第14話「ヘルヘイムの果実の秘密」】
主人公・葛葉紘汰は、人々を襲う怪人インベスを倒します。しかし、倒したインベスが元は人間であり、自分と同じチームの仲間だったことを知ってしまいます。「俺は…人を殺したのか…?」と嘔吐し、自らの行いに苦悩する紘汰の姿は、本作が単なるヒーロー物語ではなく、過酷な生存競争を描く物語であることを視聴者に突きつけました。
母の命を弄ぶ
【『仮面ライダーエグゼイド』第36話「完全無敵のGAMER!」】
自らを「神」と称する檀黎斗(仮面ライダーゲンム)。彼は、自分に逆らった母親の体内にバグスターウイルスを注入し、その命を人質に取ります。泣きながら助けを求める母親に対し、「君が私を産んだのだから、その命も私のものだ!」と言い放ち、その命をデータとして吸収してしまうシーンは、彼の狂気と倫理観の崩壊をまざまざと見せつけ、お茶の間を凍りつかせました。
最後の心火
【『仮面ライダービルド』第47話「ゼロ度の炎」】
仲間を守るため、禁断のアイテム「ブリザードナックル」を使った猿渡一海(仮面ライダーグリス)。凄まじい力で敵を圧倒するも、その代償として彼の身体は消滅へと向かいます。薄れゆく意識の中、愛するヒロイン・美空の幻を見ながら「心火を燃やして…ぶっ潰す…!」と最後の力を振り絞り、敵と相打ちになって消滅。彼の散り際は「平成ライダーで最も泣ける」と語るファンも少なくありません。
マモルくんのハンバーグ
【『仮面ライダーアマゾンズ』Season1 Episode9「INTO THE CANNIBAL'S POT」】
仮面ライダーアマゾンの一人であり、心優しいモグラアマゾンのマモル。彼は仲間である駆除班のメンバーに手作りのハンバーグを振る舞います。メンバーはそれを美味しそうに食べますが、後にそのハンバーグの材料が、彼が狩った「人間」の腕であったことが示唆されます。アマゾンとしての本能と、人間としての心の乖離が生んだ悲劇は、シリーズ屈指のトラウマシーンとして有名です。
まとめ
これらのシーンは、私たちに強烈な痛みや悲しみを感じさせます。しかし、そのような過酷な運命に抗い、それでも誰かのために立ち上がろうとする姿が描かれるからこそ、仮面ライダーの物語は私たちの心を掴んで離さないのかもしれません。
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