あおいのしゅみぶろぐ

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おすすめ!大人は読むべきSF・推理・青春漫画「冷たい校舎の時は止まる」

今週のお題「一気読みした漫画」

こんにちは、あおいです。
皆さんは日ごろ小説などは読みますか?
僕は最近は健康系の本を読みばかりで、小説は時間がかかるため仕事の時間が取れたときにしか読んでいません。
そんな中で友達に紹介された小説が面白そうだったのですが、そのコミカライズ化されたものがありましたので、そちらも併せてご紹介します!

 

 

著:辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』


2004年に発売した小説で、著者は辻村深月さん。この作品でメフィスト賞を受賞しています。著者の特徴としては、思春期の少年少女の心の揺れ動きを的確に捉えて表現されています。読んでいて、「はっきりしろよ」とか「ムズムズするなぁ」と感じる人も多いかもしれませんね(笑)ただ、思春期独特の考えやその間が、完全と言っていいほど表現されている気がします。また、その他の作品に本作の主人公が登場するのも彼女の作品ならではです。ウェキペディアで知りましたが、これは藤子・F・不二雄さんや手塚治虫さんの影響だそうです。彼女独特の世界観はその漫画家たちの影響も大きいのではないでしょうか。僕もメジャーな小説家はよく読みますが、他の小説家にはない空気感を感じます。

小説版は下にリンクを貼っておきますね。

早く読みたい人はコミカライズ版!その作者は?


先ほども伝えたように辻村さんの作品は思春期の気持ちが丁寧に表現されていることが最大の武器であり、読むのに時間がかかるという欠点です。僕も実は「早く内容を知りたい!」と先走り、漫画から読み始めました!そして、落ち着いてから、じっくりと小説に手を付けています。そうすることで、登場人物の人物像が色濃く変わった気がします。
漫画の作者は新川直司さん。アニメ化され話題となった「四月は君の嘘」の作者の方です。これも読みましたが、これはこれで語ると止まりませんね(笑)モノクロの漫画が色づいて見えるような作品です。これについても是非どこかで紹介させてください。
こちらのリンクも貼っておきます!

『冷たい校舎の時が止まる』の漫画化は新川直司さんのデビュー作です。個人的な意見としては新川直司さんは、この作品で、少年少女の心の揺れ動きの表現を磨き、のちに発表する作品たちに反映させたのではないでしょうか?現在、連載中でアニメ化もしている「さよなら、私のクラマー」でも女子サッカーに打ち込む少女たちの描写を見ていてもそのように感じます!
これについてもリンクはこちら!


あらすじ


さて、前置きが長くなりましたが、簡単なあらすじを紹介します。
冬のある日、高校3年生の少年少女の登校シーンから始まります。個性豊かな登場人物はクラスの学級委員を任されており、学校に到着すると、学校には誰もいないことが分かります。そして、その学校から閉じ込められ出られなくなってしまいます。そんな中、文化祭の日に自殺を図り、死んでしまった同級生の存在を思い出しますが、それが誰かなのかは8人みんな思い出せずにいることに気づきます。
「もしかしたら、この中にその死んだ人物がいるのではないか?」
そんな中、登場人物一人一人にスポットライトが当たりながら、様々な人物像が明らかになっていきます。
そして自殺した人物は誰なのか、真相に迫ります。

 

本作の魅力


登場人物が個性的!


主な登場人物は8人なのですが、回想で彼らの担任、榊という人物が登場します。茶髪でピアスという教師らしからぬ風貌をしており、当初は生徒から怪しがられますが、彼の優しさにより生徒は絶大な信頼を寄せるようになります。その榊の存在も今作の最大の鍵となっています。また、生徒の中には暗い過去を持っている生徒もいます。「自分なら耐えられない」と思ってしまいますが、それに向き合う高校生の逞しさも感じ取れる作品です。


SFなのに推理小説


学校に閉じ込められて出られないというありえない状況下で、本作の本質は推理です。「自殺した人物は誰なのか」と疑心暗鬼になりながらも周りの仲間を気遣い支え合っている様子などは、繊細な人間関係を表しています。是非皆さんもご一読ください!

それでは!